青少年起業体験プログラム

プログラム実績

徳島県阿南市 「ジュニアベンチャープログラム」（ボランティア）

「株式会社 やきそば屋さん」班

(1)担当VC　金子　功（徳島大学）さんのレポート <8月26日　VC事前学習> この日に初めてみなさんと会い、また、ベンチャーキャピタリストについて初めて知りました。それまでは、ベンチャー企業についてはテレビや雑誌を通じて知っていましたが、ベンチャーキャピタリストの存在すら知らない状態でした。 "こんな状態で、子供たちを相手になにができるだろう？"と思っていました。8月26日の段階では、自分自身、初めて教えていただいたことなので理解ができないことがたくさんあり、とまどっていた状態でした。まあ、それでもいつものように"何とか成るやろ！"なんて思っていました。 <8月27日　事業計画を作って､会社を作る> この日は、子供たちと初めて会った日です。 子供たちにあって、最初に思ったことは、"これは、何とも成らん！"でした。恥ずかしがる子供、わがままな子供、人の話を聞かない子供、ほんとにいろんな子供がいました。中には、自分が中学の頃と同じようなことを発想する子供もいて、大変面白い子供もいました。 なんだかんだ、プログラムが進んでくるうちに、私自身、ベンチャーキャピタリストの役割がわかってきて、"どうすればいいのか？"って事を考えられるようになりましたが、子供たちは、相変わらず私に甘える始末で困りました。結局、最後までなにも決まらない状態になり、私が決めてしまった事がいくつかあり、反省しております。 ＝　グループ分け・事業計画準備　＝ ＝　事業計画発表　＝ ＝　銀行資金調達　＝ <9月23日　事業準備> この日は、嬉しかったことがあります。子供たちが、自発的に行動してきたからです。ポスターを書くために絵の具を持ってきた兄妹、ビラを書いてきた子供がいて、驚きました。あれだけVCに頼りがちだった子供たちが、自発的に準備してくるとは、正直、考えてもいませんでした。まあ、午前中は、まだモチベーションの上がらない子供もいましたが…。次の日の準備を進めていくうちに、いまいちテンションが低い子供達も、品物が揃い、何をしたらいいのかがわかってきたのか、よく動くようになりました。この後は、思うように事が運び、よかったと持っています。

(2)担当VC　西久保　智之（社会人）さんのレポート <9/23〜24のやきそば屋さんの社員の様子> 23日の仕入れの際、新鮮度が大事なのでみんなが今日買える物と明日買える物と気を配っていた。24日の販売の際は、当初の計画では駅弁方式を採っていたが、恥ずかしくて実行できていなかった。その分恥ずかしそうに「やきそばどうですか」と店頭で売っていた。 だんだんみんな「今日売れるんかな？」と不安が込み上げてきて、何をどうしたらいいか分かっていない様子だったが慣れているうちに自然と協力体制が強化された。「これやって」と声をかけるまとめ役の子もでてきた。 忙しくて肉など入れないでやきそばを出したこともあったが「買ってくれる相手の気持ちを考えて」とそこだけはアドバイスした。みんな材料が足りなくならない様に気を使っていた。 最後は余ったものは安くお客さんに売っていたので金儲けの根性が、商売を実践しているうちに付いていたのが良かった。 株式総会では、みんな真剣に売上を気にしていつのまにか『会社』らしくなっていたのには驚いた。やきそば屋さんは、リーダーシツプ、いわゆる社長があまり権限を持っていなかったのでせいか、個人プレーが目立っていた。しかし、皆それなりに得たところがあった。小さい子は疲れきっていて、「大変だ」と言い､中学生は「おもしろいね」と言い、高校生は「自分が一番上だから自分がまとめななければ…」と言っていた。そしてみんなが共通して「難しい」と言っていた。しかし「協力したら大きなことができる」とも言っていたので彼らの商売は成功で終わったのだと思う。

各班のレポート