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青少年起業体験プログラム

プログラム実績

徳島県阿南市 「ジュニアベンチャープログラム」(ボランティア)

8月26・27日および9月23・24日の4日間、徳島県阿南市市民会館を会場として、小学生から中学生までの参加者47名、ベンチャーキャピタリスト役の学生等14名を集めて、NTVP起業体験プログラムを実施した。

主催: 全国ボランティアフェスティバルとくしま
阿南ブロック実行委員会
※全国ボランティアフェスティバルとは、さまざまなボランティア活動を実践している人たち、関心を持っている人たちが全国から集い、お互いの交流を深めるフェスティバル。
共催: 株式会社 日本テクノロジーベンチャーパートナーズ
期間: 2000年9月23日(土)〜24日(日)
1日目 8月26日(土)
ベンチャーキャピタリストに対するレクチャー

イメージこの日は大学生を中心としたベンチャーキャピタリストのみが集合。

林校長のあいさつ、村口監督によるプログラムの目的や内容についての説明を受ける。スタッフ紹介の後、会場となるボランティアフェスティバルとテキスト(起業体験ノート)についての説明があった。

近くのショッピングセンターを見学して事業の可能性を皆で考える。

2日目 8月27日(日)
1. 開講
イメージ起業家の小中学生も合流。まず林校長の開講あいさつ。7チームのメンバー発表とベンチャーキャピタリストとの顔合わせを行う。

講習会では会社の仕組み、世の中の仕組みというテーマで、『お金の大切さ』『仕事の尊さ』『値段の決め方』『投資家の役割』等の説明があった。

2. 事業計画を作る
イメージチームに分かれて事業計画を作る。社長を中心にして色々なアイデアが出るが、まとまるには時間が足りない。外出したきり帰ってこない起業家もいる。

少々の混乱の中、会社の名前と社長が決まり、事業計画の骨格が見えてくる。投資を検討しているベンチャーキャピタリストとの間でも議論が熱くなってくる。

模造紙に事業計画を書いて発表する。ベンチャーキャピタリストや他の起業家から厳しい質問を受けながらも、7社とも事業計画を了承される。

3. 会社を作る

ベンチャーキャピタリストからの出資を受け、定款・登記簿を作って「登記所」で会社設立を登記。株券も発行した。足りない資金は担保を渡して「銀行」から融資を受けた。

3日目 9月23日(土)
1. 出店場所の入札と決算手続きの学習
イメージ1ヶ月ぶりに全員が集まる。皆元気そうだが準備の方は進んでいるのだろうか。

最初に前回の復習、会社の仕組みや運営のコツ、注意することなどの説明を受ける。仲間と話しているうちに少しづつ感覚を取り戻しているようだ。

明日の閉店後に行う営業報告書の作り方について学んだ後、出店場所の入札を実施。場所にこだわる会社、広さにこだわる会社、全くこだわらない会社と分かれた。

2. 開店準備(仕入れ・製造・看板)
イメージ開店の準備にとりかかる。まず仕入れに走る会社、事業計画をもう一度考え直す会社、もう商品を作り始めている会社と様々で、起業家の個性が表れている。

「必要な機械が揃っていなかった」「入札でお金が足りなくなった」「うまく商品が作れない」と問題も続出するが、ベンチャーキャピタリストのアドバイスを受けながら、根気よく解決していく。

4日目 9月24日(日)
1. 当日開店準備
イメージ幸いなことに快晴。全国ボランティアフェスティバルの開催とあって、当日は朝早くから多くのテントや店が並び、活気がある。

各社の店舗はすでに入札で場所決めがされており、全員で机や椅子の運搬から、看板の設置、商品の陳列などの準備が進んでいった。「火が付かない」「道具を揃えていなかった」などトラブルもあったが、全ての店が開店にこぎつけることが出来た。

2. 開店から販売活動
晴天に恵まれた会場はお客様で賑わい、 9時半より13時半までの営業時間中、各社の店舗前は人通りが絶えなかった。出だし好調だったのが、フリーマーケットの店、お昼時が近づくにつれ、ヤキソバやうどんなどの飲食店で売切れが続出した。

追加仕入に走る店、商品や看板を持って営業活動をする店、値引きをして商品完売を目指す店など柔軟且つ独自性に溢れていた。皆が必死になってくるのがよくわかる。どの店もお客様からのいい手応えを感じ取りながら、心を一つに頑張っていた。

3. 閉店から集計と決算の作業
公認会計士の先生に来て頂き、決算方法の指導を受け、現金の計算をした。決算書を作り、会計士の先生より「監査証明」にサインをもらった。売ることに必死だったせいか、売上の記録が不十分で現金と売れた商品の個数が合わない会社もあった。

会計士の先生からは、「会社は儲けるだけではダメで、何がいくつ売れたか、お金は合っているかなどの管理もきちんとできなければいけません」とのコメントをもらう。みんな、少し反省。

4. 株主総会(決算報告)
イメージ各社に決算報告をしてもらい、担当したベンチャーキャピタリストからコメントをもらった。全社黒字で各社とも優秀な結果となった。最も利益を上げたチームは、商品に付加価値をつけて販売することで利益率が高く、チームワークの良さ、計画性などでも優れていて、決算数値もそれが反映された結果となった。

学生VCからも「少年少女の発想の柔軟性や行動力に驚いたと同時に、かえって大学生である自分達の方が学ぶことが多かった」という反応があり、このプログラムが子どもから大人まで幅広い影響力を持つことを実感することが出来た。

5. 借入金返済、配当、会社解散
決算の結果に基づき、借金を返済して差し入れていた担保を回収し、配当ののちに会社は無事解散された。最後に最も業績の良かった会社に表彰が行われた。

自分たちの努力の結晶ともいえる配当の分配に、参加した子どもたちは皆とても満足の様子だった。

6. 働くということ(所感)
イメージお客さんが喜んでくれてうれしかった」「お金を数えるのが難しかった」「もっとうまく準備できていたら…」「またみんなで会社を作ってみたい」。

無から有を生み出す楽しさや厳しさ、チームワークの大切さ、自分の表現の仕方など、参加者はそれぞれに多くのことを感じとっていたようである。プログラムに携わった全ての人が、働くことについて改めて考えてみる機会となった4日間であった。
各班のレポート
「ドリームギア 株式会社」班
「SMILE 株式会社」班
「スマイリー 株式会社」班
「サマーハッピー 株式会社」班
「海援隊 株式会社」班
「株式会社 ジューシー林」班
「株式会社 やきそば屋さん」班
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